May 06, 2011
アンチエイジング化粧品を信じて
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東京電力福島第1原子力発電所の半径20キロ圏内への立ち入りを禁じるよう指定された「警戒区域」内で、少なくとも20人の住民が避難を拒否し、16日現在も居住を続けている。「故郷から離れたくない」「死ぬならここで死にたい」。放射性物質(放射能)からの危険回避より、故郷での静かな生活を選択している住民たち。区域内での居住は本来、違法だが、残留する住民に食料支援を行っている自治体も。行政側も住民の気持ちが一面理解できるだけに、法律の規定とのはざまで揺れているようだ。
■離れたくない
「生まれ育った土地から離れたくない」。先月22日以降、立ち入りが制限された20キロ圏に含まれるのは福島県内の計9市町村。産経新聞が各市町村に聞き取り調査をしたところ、楢葉町の6世帯7人▽富岡町の1世帯2人▽南相馬市の4世帯5人▽田村市の1世帯4人▽川内村の2世帯2人−の計5市町村で14世帯、20人が16日現在も区域内の自宅などに居住しているという。
多くは高齢者で占められる。「生まれて一度も生家を離れたことがない。ほかの町で生活することは考えられない」「(高齢のため)避難所に行ったら足手まといになる。放っておいてほしい」などといった理由で避難を拒否しているという。
また、「父は耳が、自分は足が悪く、避難所生活はしたくない」「体があまり動かない。死ぬならここで死にたい」などと身体的事情を挙げる住民もいる。
「警戒区域」では区域内の立ち入りが禁じられ、災害対策基本法で10万円以下の罰金や拘留の罰則が定められている。内閣府によると、罰則の適用は「立ち入りにより安全対策に著しく支障が生じたり、他人に迷惑をかける場合」(政策統括官防災担当)とされ、「住民への説得とともに、自治体ごとに総合的に判断して行われる」(同)としている。
■食料支援続く
具体的な対応を委ねられている各自治体。楢葉町では連日、町議らとも協力し、職員を派遣して住民宅を訪問。避難するよう説得を続けている。だが、訪問の主眼は「体調などに問題がないかを確認すること」(同町担当者)だという。区域への出入りには本来、通行証が必要だが、「残留住民」が食料の買い出しに行く場合、同町では通行証なしでの出入りを黙認している。「健康被害を阻止するという法の趣旨はわかるが『町から出ろ』とは今でも強くは言えない」(同)。
各自治体によると、実際に罰則が科せられたケースはないという。
「愛着のある家から出たくない」との理由で50代と80代の独居女性が居住を続ける川内村では、2人に対する食料提供を実施。職員が週に1度、パンや米、缶詰、タクアンなどを自宅に届けているという。避難を拒否する住民を支援している形だが、同村の担当者は「食料の調達手段がなく、何もしなければ餓死してしまう可能性もある。人道的見地から放っておくことはできない」と話している。
高齢の義母の介護のため、福島第1原発から19キロ離れた福島県楢葉町の自宅にとどまっている元会社員の男性(58)によると、上下水道は止まっているが電気は通じている。生活用水は井戸水を、飲料水は20キロ余り離れたいわき市まで買いに行くという。ガスはもともとプロパンガスだが、節約のため電熱器で煮炊きしている。電話取材に対し「周囲の家は屋根瓦が落ちた程度で目立った被害はない。人の姿はなくカラスが目立つ」などと様子を話した。
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東京電力福島第1原子力発電所の事故を受けて始まった農水産物の出荷停止措置は、3月21日に福島県の原乳や野菜などに初めて停止指示が出てから、まもなく2カ月を迎える。現在は次々に停止が解除される一方、シーズンが始まった山菜や茶葉などから新たに放射性物質が検出され始めた。厚生労働省は各自治体に検査強化を要請し、専門家は「今後も注意が必要」と訴えている。
■今後は「セシウム」
厚労省によると、政府と各自治体により今月16日までに検査された農水産物は3263件。その結果、福島、茨城などで267件に暫定基準値超えが確認され、政府から各自治体に出荷停止措置が指示された。
ただ、検査で3週連続基準値を下回れば出荷停止は解除となる。茨城、栃木、群馬、千葉の各県では、ほぼすべての品目が解除。福島県でも警戒区域、計画的避難区域と一部自治体で依然出荷停止が続いているものの、そのほかの地域では停止解除が相次いでいる。
そうしたなか、4月中旬から新たに放射性物質が検出された農作物が出た。タケノコやコゴミなどの山菜類や茶葉などだ。最近の基準値超えの多くは半減期が約30年と長いものがある放射性セシウム。学習院大の村松康行教授(放射化学)は「放射性セシウムは有機物が多い森林土壌で、野生のキノコや山菜に取り込まれやすいため注意が必要だ。特にキノコはセシウムを濃縮しやすい性質がある」と警告する。
■食品? 飲み物?
神奈川県で出荷自粛となった茶葉。暫定基準値の分類は「その他」で、1キロあたり500ベクレルの放射性セシウムが基準とされている。
16日には茨城県の2町で茶葉から基準値を超える放射性セシウムを検出。県は2町に今年産の茶の出荷自粛と自主回収を求めた。
厚労省は同日、これまで検査していた「生茶葉」だけでなく、生茶葉を乾燥させた「荒茶」の検査も行うよう通知した。農水産物の加工品の検査指示が出たのは初めてだ。一般に荒茶の重量は生茶葉の5分の1。放射性物質は単純に生茶葉の5倍との指摘もある。
ただ、茶葉は一般的にはそのまま食べない。
「放射性セシウムは、お茶の葉から飲み物にすると半分くらいが溶け出す」と村松教授。「飲料水」なら放射性セシウムの基準値は200ベクレルだ。厚労省は「基準値を超えた茶葉は使用しないのが原則」としつつ「『お茶』で提供される場合は飲料水の基準値を適用する」とも説明している。
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